社員が受講した『フルハーネス型墜落制止器具特別教育』について調べてみた!
こんにちは🤗
10月も半ばになってきたのに・・・暑い日が続いていますね💦10月でこんなに夏日が続くのは異例だとテレビで言っていたのですが。。。
え、最近の10月っていつも暑くない?と思ってしまいました(笑)急に寒くなりそう・・・さすがに冬支度を本格的にしようかと思います🙄
今回のBLOGです!
先日、弊社でまだフルハーネスの特別教育を受けていない社員8名が、講習を受けました!
講習を受けたのは『フルハーネス型墜落制止用具特別教育』。高所作業を安全に行うための資格です。
具体的にはどんな資格なのか!建設業ではとても重要な資格と言えるのでは?という資格の内容を調べてみたので、皆さまにもご紹介いたします🙌
高所作業の様子はInstagramでも時々紹介しています👇
目次
墜落制止用器具って何?
墜落制止用器具とは、その名の通り、墜落を制止する器具のこと!
作業箇所に安定した足場がある場所で使用され、墜落時の衝撃荷重を低減し、身体を支持する機能を持つ器具です✨
以前は、『安全帯』と呼ばれていましたが、『墜落制止用器具』と名称が変更となりました。尚、法令用語としては変更となりましたが、現場で使う呼び方としては『安全帯』や『胴ベルト』等々、制限されていません👷
どんな種類がある?
フルハーネス型と胴ベルト型の二種類。
- フルハーネス型
- 胴ベルト型
肩、もも、胸などにベルトを通し、身体が墜落制止用器具から抜けだすことや、胸部・腹部を圧迫するリスクを低減することに優れた保護具です。
宙づり状態でも逆さまになることを防ぎ、自然な姿勢が保てるのもメリットのひとつ✨万が一、高所から足を踏み外しても身の安全を確保できます。
使用制限についての条項が新たに設けられ、6.75mを超える高さの箇所で使用する墜落制止用器具はフルハーネス型でなければならないと規定されています🤓
主に腰部周りに帯状のベルトを固定して着用する墜落制止用器具です。
新規格として墜落制止用器具と呼ばれる前に使用されていた『安全帯』としての胴ベルト型には、【一本つり】タイプと【U字つり】タイプがありましたが、『墜落制止用器具』として新規格で指定されている胴ベルト型は【一本つり】タイプのみで【U字つり】タイプは対象として認められていません🙅♂️
選定については、フルハーネス型を原則としていますが、墜落時にフルハーネス型の着用者が地面に到達する恐れのある場合の対応として胴ベルト型の使用が認められています🙆♀️
なぜフルハーネス型墜落制止用具特別教育が開始されたの?
建設業界での事故は、墜落・転落による死亡者数が全体の38%にも上ります😱
以前から現場にて安全帯は使用されてきましたが、安全帯の不適切な使用や、胴ベルト型の構造上の特徴から、使用しているのにも関わらず墜落・転落による災害が多く起こってしまっていました。
厚生労働省でも、建設業界の墜落・転落による死亡や死傷といった労働災害を減らすために『労働災害防止計画』と呼ばれる取組みを行っています🙌
一定の効果は出ているものの、さらなる労働災害の減少を目標としており、その実現のためには、フルハーネス型の着用と適正な使用が有効であるとして、特別教育が義務化されました✨
なぜフルハーネス型墜落制止用具の資格を取る必要がある?
『フルハーネス型墜落制止用具特別教育』が義務化となった事は分かりましたが、義務となったとはいえ、なぜ今回、まだ講習を受けていなかった社員、全員が講習を受ける必要があったのか?🤔
理由
前述の通り、フルハーネス型の義務化は、2018年6月に法令が改正となったことで告知され、2019年2月以降、『フルハーネス型墜落制止用器具』の使用が原則となり、特別教育の受講も義務付けられました。
対象業務については、安衛則第36条第41号に『高さ2m以上の箇所であって作業床を設けることが困難なところにおいて、墜落制止用器具のうちフルハーネス型のものを用いて行う作業に係る業務』と規定されています!
という事で、高所の作業を行う場合には、必ず特別教育を受けている必要があり、更にフルハーネス型の墜落制止用具の着用が必要になっているため、建設業で働くにはかなり重要な資格になってくるかと思われます。持っていない事で、受けられる仕事が限られてきてしまうとい可能性もありますよね💦
インサレイションテクノロジーでも高所での作業が行われる事もあり、全員が持っているべき必要がある資格であるため、受講させていただくことになりました🙌
全員が持っていることで、現場メンバーの誰でも施工が出来る状態になります!これは会社としても強みと言えるのではないでしょうか✨個人としても、この資格を取得することで、身を守るだけでなく場所を選ばず作業することが可能になり、活躍できる場が広がりますよね!
特別教育義務化にフルハーネス型が選ばれたのはなぜ?
ここからは、墜落制止用具の原則使用になぜフルハーネス型が選ばれたのかを考えてみたいと思います。
簡単に言うと、フルハーネス型が選ばれたのは、着用者への負担が少なく、労働災害を防ぐ可能性が高いためです。フルハーネス型の特徴について調べてみました🤓
- 構造について
- 墜落が起きてしまった時
- その他
胴ベルト型が1本のベルトで腰部を保持するのに対して、フルハーネス型は複数の部位で身体を保持する構造になっています。
胴ベルト型は、ベルトの圧迫による内蔵損傷のリスクや胸部圧迫の可能性があり、ベルトから抜け落ちによる落下もあり得ます。
対して、フルハーネス型は、複数の部位で保持されている為、衝撃が分散され胸部や腹部の圧迫が軽減されます。ベルトからの身体の抜け出しが少なく、宙づり状態になった場合に、直立に近い状態を保持できます。
胴ベルト型は、墜落制止時の身体への負担が大きく、胴ベルト型使用による死亡災害などの発生も報告されています。
フルハーネス型は、それに比べて身体に対する負担が少なく、救助もしやすいという特徴があります。
どんな講習をするの?
では、実際の講習ではどんな内容をどのくらいの時間で学ぶ必要があるのでしょうか。
学科科目
- 作業に関する知識 1時間
- 作業に用いる設備の種類、構造及び取扱い方法
- 作業に用いる設備の点検及び整備の方法
- 作業の方法
- 墜落制止用器具に関する知識 2時間
- 墜落制止用器具のフルハーネス及び欄ヤードの種類及び構造
- 墜落制止用器具のフルハーネスの装着の方法
- 墜落制止用器具のランヤードの取付け設備等への取付け方法及び選定方法
- 墜落制止用器具の点検及び整備の方法
- 墜落制止用器具の関連器具の使用方法
- 労働災害の防止に関する知識 1時間
- 墜落による労働災害の防止のための措置
- 落下物による危険防止のための措置
- 感電防止のための措置
- 保護帽の使用方法及び保守点検の方法
- 事故発生時の措置
- その他作業に伴う災害及びその防止方法
- 関係法令 0.5時間
- 安衛法、安衛令及び安衛則中の関係条項
実技科目
- 墜落制止用器具の使用方法等 1.5時間
- 墜落制止用器具のフルハーネスの装着の方法
- 墜落制止用器具のランヤードの取付け設備等への取付け方法
- 墜落による労働災害防止のための措置
- 墜落制止用器具の点検及び整備の方法
受講することで、フルハーネス型の構造や機能、適切な装着方法、安全対策、墜落緊急時の対応方法などを学ぶことが出来るんですね🤗
他にも、熱絶縁工事業で取れる資格についてのBLOGを以前投稿しています!まだご覧になっていない方は覗いてみて下さい👇
【知らなきゃ損!?】熱絶縁工事業で取れる資格って何があるの?
今回は、先日『フルハーネス型墜落制止用具特別教育』の受講者がいたので、フルハーネス型に関する事項を紹介させていただきました!私自身も、フルハーネス自体は知っていましたが、細かい決まりなどは知らない事がほとんどだったので勉強になりました。現場で働いてみないと分からないような専門的な用語だったり想像できない現場の用語の部分も多々あったのですが、大まかな所は知ることが出来たかなと思います💪正しく使用することで、万が一にも備えた状態で安全に作業してもらいたいなと思いました!
今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました😊