2024.3.28

【実践前に要チェック!!】はぜを成形する機械って何のこと?

こんにちは😊

なかなか春になりそうでならない天気が続いていますね💦最近は、このままいきなり夏日が増えたりするので、年々、春と秋の気持ちよい期間が短くなっているなーと感じている今日この頃です。

出来ることなら、春と秋が長めを希望したいですよね😇

さて、前回から加工機械の詳しい紹介をさせて頂いていますが、見て頂いているでしょうか?
前回のブログをまだご覧になっていない方は、先にそちらを読んで頂いた方が今回の紹介も分かりやすくなるかと思いますのでチェックしてみて下さい。

前回のブログはこちら👇
【保温板金の第一歩】材料を切断する加工機械ってどんなものなの?

今回は、加工機械の中でも『はぜを成形する機械』について紹介していきたいと思います。

こちらも、まず『はぜ』が分からないと今回のブログは本当に分からなすぎるかもしれないので、ぜひぜひそちらのブログも読んでみて下さい!
はぜの説明をしたブログはこちら👇
【加工前に絶対知っておくべき!】はぜって何か知っていますか?

はぜを成形する機械

まずは、『はぜ』についてちょっとおさらいです(笑)
『はぜ』とは薄板鉄板などの板金加工において、板を接続する場合に用いる折り曲げ部分の事です!

  • シングル
  • 挿入する側

  • ダブル
  • 挿入される側。シングルを挿入するための袋状にする側。

の2つのはぜを組み合わせることで形を作っていく事が出来ます!

はぜを成形する機械もなかなかの種類がありました。材料を切断する機械同様に、こちらもずっと使い続けているものから、新しく購入されたものまでが工場で使われております🫡
種類が多く、形が似ている物があるので、ちょっと分かりずらいとは思うのですが、出来るだけ画像や動画と一緒に紹介していきたいと思います。

私も調べても調べても様々な種類があって、インサレイションテクノロジーにあるものがどの機械と一緒なのかハテナすぎて苦労しました(笑)

結局、丸山部長と更には専務にも説明して頂き、やっと把握できましたので、紹介していきたいと思います!!(それでも完ぺきに把握は出来てないです・・・😇また教えてもらわなきゃ。。。)

縦はぜ差し込みはぜ並列機

縦はぜ差し込みはぜ並列機

この機械、工場に3台あるようなのですが・・・😲(恐らく、新しい物が2台、古参が1台)
折り込めるはぜの大きさが違うなどで、数台あるようなのですが、数台あるって事は、はぜ成形の中でも使う頻度の高い機械である事が既に分かりますね!

特長

その名の通り、縦はぜと差し込みはぜの両方を成形することができる機械。
並列でついているロール部分の片面で、縦はぜの成形を、もう片面で差し込みはぜの成形をする仕組みになっています。

さて、『はぜ』って何?のブログでも紹介はしていましたが、おさらいです(笑)

  • 縦はぜとは
  • 縦はぜ

    鉄板を平面で継ぐ部分に用いられます。
    両方をUの字状にかますことで外れにくいつくりになっている『甲はぜ』と呼ばれる平折りのはぜを、起こしたような形状で板の補強としての役割もはたしています。

  • 差し込みはぜとは
  • 差し込みはぜ

    その名の通り、差し込む方のはぜです。端部に繋げる為のふちを成形していく工程になります。

この2つの工程が並列機では1台でまかなえるようになっています。

使い方

はぜを成形したい薄板の端部を、並列機に沿わせて入れていく事で、直線の縦はぜと差し込みはぜの成形が出来るようになっています。

その他

正直、こちらも動画や皆が実際に使っているのを見るとそんなに難しそうに見えないのですが。。。
みんながもう習得しているからそう見えるだけで、簡単ではないのだろうなぁ・・・とは思っております(当たり前だけど💦(笑))

ただ、添わせていくと、はぜが作られていくのは凄いですよね👀

ラッキング用ボタンパンチはぜ成形機

ラッキング用ボタンパンチはぜ成形機

こちらの機械は、ボタンパンチはぜを成形できる機械です。
縦はぜ差し込みはぜ並列機同様に、鉄板の端部にはぜ(ふち)を作成するために使用される機械で、主に直線のボタンパンチはぜの成形に使われます。

特長

ボタンパンチはぜは、スナップロックとも言われていて、挿入される側(ダブル)の折り返し部分にシングル側のスナップがひっかかる構造ではずれないようになっています。

このシングル側にスナップのついているはぜと、そのシングルと対になるダブルのはぜを作れる機械になっております!(こちら👇)

このはぜで作成すると、制作時の叩き込みが一度で済むので手間が少ないという利点があり、更に、叩き込むと外れにくい構造になっています✨

使い方

こちらの使い方も縦はぜ差し込みはぜ並列機同様で、同じ使用方法でボタンパンチはぜが成形されます。
こちらの機械も作りが並列になっており、組立て時に対になるシングルとダブルの成形ができます!

その他

この機械・・・どれがボタンパンチ成形機なのか、判断できず、あるのかないのか最後まで分からない機械でした(笑)
見分け方あるのかなぁ・・・🤔

ボタンパンチはぜR機

はぜR機

主に曲線の鉄板の端部にはぜ(ふち)を作成するために使用される機械です。曲線部をR(アール)と呼んでいるので、R機なんですね(・∀・)ウン!!

特長

アーチがかっている曲管の湾曲部などに使用されています。この機械は、湾曲部の端部にスナップロックの入ったはぜを成形する事が出来ます。
このはぜを成形することによって、筒状のふたの作成ができるなど、フランジを作る時などに重宝しています。

使い方

サイズに切断された板金を、はぜ成形部分に沿わせて差し込むことで、湾曲部分にはぜが成形されていきます。
比較的、幅広いサイズに対応できるようです🤔

その他

実は・・・地味にこの単独のR機が動いているの見た事がほぼないのです・・・(笑)
新しく仲間入りさせた機械なのですが、工場に元々あったR機の方が座って作業も出来るのからなのか、そちらのほうが人気なのかな(・・?

でも、大量生産しなくてはいけない時や、工場に加工する人員が多い時には稼働している・・・はずです(・∀・)ウン!!

ボタンパンチはぜ成形機 アール加工兼用

ボタンパンチはぜ成形機 アール加工兼用

特長

先に紹介している直線のボタンパンチはぜの成形機と曲線のボタンパンチはぜの成形機が一つになった加工機械です。
直線の方は、先に紹介した兼用ではないボタンパンチはぜ成形機よりも細かいサイズのシングルのスナップロックのついたはぜとそれを入れるダブル側のボタンパンチはぜの成形が出来ます。

ボタンパンチはぜの受け

使い方

直線のはぜを作るのか曲線のはぜを作るのかで使用部分が変わります。直線は下の並列部分、曲線は上の突起になっている部分で成形します。

対応する方の部位に板金をセットすることで2種類のはぜの成形をする事ができ、1台で2役こなすので場所を取らずに設置することが出来るのではないでしょうか( ゚д゚)ウム

この後、紹介する『三井はぜ成形機 アール加工兼用』と使用方法は同じなので、そちらの動画を確認してみて下さい!

その他

こちらの機械、上記で書いている通り、『三井はぜ成形機 アール加工兼用』とほぼ見た目が同じ・・・
似た形のものが2台だったので、どちらも同じ物かと思っていたのですが…詳しく説明を聞いたら、違うはぜを成形する別物の機械でした💦

三井はぜ成形機 アール加工兼用

『三井はぜ』とは、以前のブログで紹介している『ピッツバーグはぜ』と同じものです。呼び名が違うだけで、『三井はぜ』イコール『ピッツバーグはぜ』を指すようです🙌

この機械は、名前そのままの通り、直線と曲線の『三井はぜ』を成形する機械になります。

特長

三井はぜ

『三井はぜ』とは、はぜ同士を叩き込んだのち、折り返し部分を「折る」工程が必要なため、工程が複雑ですが、その分強度が高く、漏洩も少ないとされている、はぜの種類になっています。

この機械一台で、直線と曲線の三井はぜの成形が可能になっています。

使い方

動画のように薄板を差し込んでいくと自動で『三井はぜ』を成形してくれる仕組みになっていて、使用方法も簡易的になっているので使い易そうですね(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪

使い方は、ボタンパンチはぜ成形機 アール加工兼用も同様です。

この機械なら一瞬で出来てしまう『三井はぜ』ですが、断面を見ると結構複雑で、この工程を手作業で行っていた時代もあると考えると気が遠くなってしまいます😵‍💫

その他

直線、曲線のどちらも使用できる仕様のこの機械ですが、工場にいるGさんは私がちょろちょろ工場に行く時は、この機械を使っている率が高い気がします🤔
だいたい曲線のふち折りをしているのを目撃(笑)タイミングよ・・・

そのせいもあり、私の携帯に入っている加工機械の動画は、この三井はぜ成形機 アール加工兼用の機械の動画が多めです😂

二段バッタ(大・小)

ラッキングのオトシはぜのW折加工機です。ダブルのはぜが成形できるんですね🤔

特長

一方の側にV字状の刃がついており、もう一方の側には曲げたい箇所を支えるためのフラットな面があります。
この刃とフラットな面を使って、金属板を曲げる作業を行います。

使い方

金属板の曲げたい箇所を刃のV字状の部分にあてがいます。次に手で力をかけながらバッタを曲げることで、金属板がV字の刃に沿って曲がります。
刃の形状によって曲げる角度や半径を調整することができます。

切断やプレス作業などにも使用されることもあるようです。
サイズや形状の異なる二段バッタが複数種類存在し、使用する金属板の材質や厚さによって使い分けているんですね💦

その他

コチラの機械、実際に使っているのを見させてもらった時は、つい「おぉー!!」と声がでてしまいました(笑)😂

以上が、インサレイションテクノロジーにある『はぜを成形する機械』になっています。
Instagramの方でも、最近、若手の社員たちがみんなで加工している風景を投稿していますので、ご覧になってみて下さい👀
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今回は、加工機械の『はぜを成形する機械』について紹介させて頂きました!
私も調べてみたものの、なかなか理解が出来ない部分があり、工場で実際に見せてもらってやっと「こういう事か!?」と分かることばっかりでした(笑)まだまだ知識を付けていくには時間がかかりそうです💦ただ、調べていたものを実際に見て理解した時の感動が結構あるので、色々分かるようになるといいなぁと思っております🫡
今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました✨