【加工前に絶対知っておくべき!】はぜって何か知っていますか?
こんにちは😆
以前の投稿で新工場について紹介させて頂きました!皆さま読んで頂けているでしょうか?(●ˇ∀ˇ●)yまだ読んでいない方はぜひぜひ読んでみて下さい!
新工場のブログはこちら👉インサレイションテクノロジーの新工場を中まで網羅!奥まで紹介します
新工場のブログで工場内にある機械について少し書かせて頂きました。
どんな種類の機械があるかという程度の箇条書きのみだったので、この機会にクローズアップして、詳しく紹介していこうかと思います。
加工機械の数が私が思っていたより多かったので(笑)、数回に分けて紹介していこうかと思っています🙌
今回のブログでは、詳しく機械について紹介する前に知っておいた方が機械の紹介が分かりやすいかと思うので、『はぜ』という加工で成形する部分について説明をしていきますので、機械のブログを読む前に目を通してみてください!
目次
加工って何をするの?
まずは、そもそも「加工って何?」「何を加工するの?」という疑問が湧きますよね💦
こちらも以前、軽く説明した『ラッキング工事』という工事で使用するものになります。
『ラッキング工事』は、配管や断熱材を外装材で覆う配管板金工事の事で、その外装材に加工を加える作業を新工場の加工場では行っています。
ラッキング工事例👇
主な加工工程とは
保温板金の種類や加工方法によって加工工程は異なる場合がありますが、ある程度の基本工程を先に紹介していこうと思います。
以下の手順で加工作業が行われています。
- 必要な材料と工具を用意する
- 寸法を測定する
- 切断する
- はぜを作る
- 曲げる
- 穴を開ける
- 仕上げる
はぜって何?
加工工程でいきなり出てきた『はぜ』ですが・・・ハテナ❔ですよね!(笑)私も「何それ?」でした😂一体何のことを指す言葉なのでしょうか!?
- はぜとは・・・1.6ミリ厚程度までの薄板鉄板などの板金加工において、板を接続する場合に用いる折り曲げの部分のことです。
なぜ鉄板同士を接続させるのに『はぜ』を用いるの?
板金を加工する時、鉄板同士の接合部分は強度が落ちてしまいます。そのため、経年劣化などにより隙間ができやすくなります。隙間ができてしまうと様々な問題が起こる可能性が出てきてしまうのです💦
はぜは、その問題を回避し、接合部分の強度を増してくれる心強い味方といえるのです😤
呼び方
因みに、はぜの折り曲げには種類があり、呼び方があります。
分かりづらいかもしれませんが、実際の加工品の写真を載せるので確認してみて下さい🙌
- シングル
挿入する側。より小さい側。直線状あるいは曲線状に成形可能。 - ダブル
挿入される側。より大きい側。シングルを挿入するための袋状にする側。
このシングルをダブルに入れ込んで、組み立てることによって形が形成されていきます。
今回は、ちょうどインスタでも紹介していた分岐ボックスの加工を参考までに載せさせて頂きました!
材料を切断し、はぜを作った薄板鉄板を組み立てることで分岐ボックスができる様子が分かるかと思うので、一度見てみてください✨
組み立てることで加工品ができる工程が少しわかってもらえたでしょうか?
種類
はぜには様々な種類や特徴があり、用途によって使い分けているようです。
板金を直角につなぐはぜと平面でつなぐはぜの種類を紹介していこうと思います。
- かどはぜ・・・板を直角につなぐ。
- ボタンパンチはぜ
スナップロックとも呼ばれる。ダブル側の折り返し部分にシングル側のスナップがひっかかる構造ではずれないようになっている。制作時に叩き込みが一度で済む利点がある。
- ピッツバーグはぜ
三井はぜとも呼ばれる。1930年ごろ東京日本橋の三井銀行本店の工事でアメリカ人技師が持ってきたのが最初とされ、現在でも三井はぜと呼ばれる。
叩き込んだのち、折り返し部分を「折る」工程が必要であり工程が複雑であるがその分強度が高く、漏洩も少ないとされ、広く用いられている。
内面を平滑に折りつけることが可能なため、内部に出っ張りがなくなるので吹き出し口などの器具を入れる場合にも用いられる。
- 二重はぜ(本はぜ)
昭和初期にピッツバーグはぜ(三井はぜ)が導入されるまで使用されていた、非常に手間がかかるはぜ。組み立てる際には横からスライドさせて挿入し、内部からたたいて締める。
- 平はぜ・・・板を平面でつなぐ。
- 甲はぜ(平折りはぜ)
鉄板を平面で継ぐ部分に用いる。両方をUの字状にかますことで外れにくいつくりになっている。 - 立てはぜ・・・板を平面でつなぐ。
- 立てはぜ
甲はぜ同様に鉄板を平面で継ぐ部分に用いられる。甲はぜを起こした形状で板の補強にもなる。ダクトに用いる場合は内部に立てるので、抵抗にならないように気流方向に使用する。丸のセクションエルボをはぜで製作する場合にも使用される。
加工
はぜの加工は、主にロール成型機と呼ばれるもので加工されていますが、プレスブレーキと呼ばれる加工機で加工する場合もあります。
実際の加工については、工場の機械紹介をする際に詳しく紹介していきたいと思います。今回は、はぜの成形を行う際のおおまかな説明だけにさせて頂きます!
- ロール成形機
- 主道具
ロール成形機には、真っ直ぐなストレートのはぜを加工するものと曲線のはぜを加工するものがあります。
ストレート用では数本の成形ロールで順次加工します。
ダブルのストレートとシングルのストレートが同じ機械で加工できるようになっており、曲線のはぜの加工には、シングルのアール加工機と呼ばれる加工機が別途存在します。アール加工機は主に曲線のはぜ成形のみに使用するものになっています。
ボタンパンチ用の成形機ではシングルのボタンパンチスナップを同時に加工することが出来ます。
ピッツバーグ用のロール成形機またはプレスブレーキで加工したのちに、スナップロックだけを手工具で入れることも可能なようです。
ロール成形機の1例👇
折り台、拍子木、板金ハンマー、当て盤、かけたがね、溝たがね、かたな刃などを用いる。
一般的にはチャンネル(溝形鋼)、レール、ハンマー、かたな刃があればいいそうです🤔
はぜを成形する機械がなかった時代は手作業による製作や加工を行っていました。主道具は主に手作業ではぜを作る際に必要な道具です。
下の図は、『甲はぜの手作業による製作・加工』です。
加工工程を見るだけでも、現在の工程がどれだけ工期短縮できているのかが分かるくらいの工程の多さですよね💦
あまり目立つことはないですが、ラッキングの加工時に『はぜ』がないと困ることがわかって頂けたでしょうか?
なかなか説明するのが難しいので、分かりづらい部分もあったかと思うのですが・・・
用途や接続する箇所によって、さまざまな種類のはぜがあり、大切な役割を果たしています。
続いては、いよいよインサレイションテクノロジー新工場にあります加工機械について触れていきたいと思います!
新工場の加工機械の種類
今回は新工場にある機械にどんなものがあるのかという紹介だけしておこうと思います👀
私が加工機械を確認した結果、大きく分けて
『材料を切断する機械』と『はぜを形成する機械』『板金の形を加工する機械』
に分かれているので、その3分類で紹介させて頂きます!
新工場内にある機械には何があるの?
材料を切断する機械
- ZUND G3 サンプルカッター
- 自動定尺切断機
- 2M 手動切断機
- 1M 手動切断機
- サークルシャー
- エキセンプレス
はぜを形成する機械
- 三井ハゼ成形機
- 三井ハゼ成形機 アール加工兼用
- 立てはぜ差し込みハゼ並列機
- ハゼR機
- ラッキング用ボタンパンチハゼ成形機
- 二段バッタ(大・小)
板金の形を加工する機械
- 三本ロール(手動機)
- 1300L エキセン
- 3000L エキセン
- ひも出し機(大・小)
以上の機械が現在のインサレイションテクノロジーにある機械です。漏れてるものあるかもですが💦
名前だけでは何をするものなのか全くわからないものも多いですよね💦
それぞれが、どんな機械でどんな役割があるのか等々、これからのブログで説明していこうかと思います!
今回は、新工場の加工機械の紹介をする前に、加工の際に成形する『はぜ』について説明させて頂きました!
次回からは、本格的に加工機械について書いていこうと思います✨ぜひ、読んでみてください!
今回も最後まで読んで頂きありがとうございます😊