【酸欠って何?】酸素欠乏・硫化水素危険作業特別教育について調べてみた!
こんにちは😊
今年もいよいよ12月になり、冷える日が増えてきましたね💦
ジェットコースターのような気温が続いていましたが、いよいよ本格的な冬が近づいてきてしまいました!乾燥もかなり感じるようになってきましたね🥺
火事のニュースも増えているので気をつけなければと思っている今日この頃です。
さて、今回のBLOGです!
今回は、11月にまだ講習を受けていない社員たちが受けに行かせて頂いた『酸素欠乏・硫化水素危険作業特別教育』について詳しく調べてみました!
この講習、ある程度歴の長い現場の皆は全員持っているもので、熱絶縁工事業を行うにあたって必要な資格な模様・・・なのですが、名前はずっと知っていたものの内容を全く知らなかったので、私のお勉強のために調べてみたので、紹介していこうかと思います🙌
皆さま、ぜひとも最後までお付き合いくださいませ🙇♀️
目次
熱絶縁工事業に関わる資格とは
以前に投稿したBLOGでも取り上げていましたが、熱絶縁工事業で主に関わってくる資格は、第一に『熱絶縁施工技能士』ですが、他にも現場を選ばずに施工を出来るようにするためには必要になってくる資格がいくつかあるようです!
熱絶縁工事業の資格については以前BLOGで投稿させて頂いています。ご覧になってみて下さい👇
【知らなきゃ損!?】熱絶縁工事業で取れる資格って何があるの?
インサレイションテクノロジーの場合
インサレイションテクノロジーの場合、入社した社員には随時講習を受けてもらっております。
その資格というのは、
- 高所作業車
- 職長等・安全衛生責任者教育
- 第1種・第2種酸素欠乏危険作業員
- フルハーネス型墜落制止器具
- 足場の組立て
高所作業車については、入社してすぐに手配をして講習に行ってもらうようになっています。
その他の資格については、お取引先企業様等での開催があるタイミングなどに、まだ取得していない社員を対象に講習を受けに行ってもらっております。歴が長い社員たちは全員が既に取得済み。基本的には、どこの現場の施工でも、社員の誰でもが行ける状態になるようにしている模様👷
ここ最近で入社していたメンバーたちも、徐々に取得が進んでいます🫡
その中で、今回は、『酸素欠乏・硫化水素危険作業特別教育』を取り上げてみました!
酸素欠乏・硫化水素危険作業ってそもそも何?
まずは、その言葉の意味。この作業では、酸素欠乏症や硫化水素中毒になる可能性があるという事なのですが、そもそもそれってどんな状態になる事なの?という疑問を調べてみました🤔
酸素欠乏症とは?
酸素欠乏症は酸素濃度が薄い場所で活動することにより発生します。
空気中の酸素濃度の低下により体内の酸素を十分に取り込めなくなった場合に起こる症状で、めまいや意識喪失などが起こり、最悪、命に関わる可能性もあるので注意が必要です💦
空気中には、通常約21%の酸素が含まれています。
空気中の酸素濃度が18%未満というのが酸素欠乏症の基準であり、16%を下回ると自覚症状が表れ始めます。
酸素欠乏症になりやすい場所としては、マンホールや地下ピット等があげられます。
酸素欠乏の原因として、
- 物の酸化
- 穀物、果菜、木材等の呼吸
- 有機物の腐敗、微生物の呼吸
- 不活性ガスの流入
- 冷媒に使用されるガスの滞留
- 酸素欠乏空気などの噴出
等が原因となっています。
また、人の呼吸でも酸素は消費されるため、狭い密閉された空間で長時間作業をしていると酸素濃度が低下します。密閉して使用しなければならない施設や内部から開閉ができない場所での作業は特に要注意です⚠️
建設業や製造業は特に酸素欠乏症による労働災害が多く報告されている業種のようです。
インサレイションテクノロジーでも密閉空間になる可能性のある現場やポンプ内、タンク内などの施工を行う事もあります。インスタでも様々な現場の紹介をさせていただいていますので、ご覧になってみて下さい👇
硫化水素中毒とは?
硫化水素は自然界のさまざまな状況で発生するのですが、汚泥などの撹拌や化学反応によって濃度の高い硫化水素ガスが空気中に発散されることにより硫化水素中毒を発症します。硫化水素ガスは、嗅覚の麻痺や眼の損傷、呼吸障害、肺水腫を引き起こし、酸素欠乏症と同様に命に関わる場合もあります💦
硫化水素中毒になりやすい場所は、し尿・汚水などのタンク内が挙げられます。
硫化水素の発生原因は様々ですが、
- 過去にし尿や汚水といった腐敗しやすいものが入っていた
- 海水が滞留しやすいまたは滞留したことがある
- 魚かすや生ごみといった有機物の腐敗や汚泥などを攪拌する事で起こる化学反応
等によって発生しやすいようです。
また、硫化水素が発生しやすい現場は、空気中の酸素濃度も低下しやすいため、酸素欠乏症が起こりやすいと言われており、注意が必要です⚠️
特徴
酸素欠乏症も硫化水素中毒も、酸素が欠乏したり薄くなっていたりすることが原因のため、視覚で気づきづらく、被災した人を助けようとした方の二次災害のリスクが高いと言われています。
致死率が高く非常に危険ですが、作業環境測定、換気、送気マスク等の呼吸用保護具の仕様などの措置を適正に実施すれば発生を防ぐことができます✨
酸素欠乏・硫化水素危険作業特別教育とは
『酸素欠乏・硫化水素危険作業特別教育』とは、前述している酸素欠乏症や硫化水素中毒の危険がある場所で作業する場合に、修了することが義務付けられている講習です!危険作業時の労働災害や重大事故を防止し、安全・衛生的に作業を行うための知識を身に付ける講習にになっているのです🙌
1種2種の違いは?
酸素欠乏危険作業には第1種と第2種があります。
- 第1種:酸素欠乏の危険がある場所での作業
- 第2種:酸素欠乏及び硫化水素中毒の危険がある場所での作業
今回インサレイションテクノロジーが受けさせて頂いた講習は、第2種に従事する作業者を対象として開催されたものになっています✨
対象者
この特別教育の対象者は、酸素欠乏症にかかる恐れのある危険作業に関わる業務や、酸素欠乏症及び硫化水素中毒の恐れのある危険作業に関わる業務に従事する作業者と安全衛生担当者が対象となっています。
対象となる業種とは
対象となる業種は多岐に渡り、
- 建設業
- 製造業
- 清掃業
- 運輸交通業
- 貨物取扱業
- 接客娯楽業
- 農林水産業
- 商業・金融業
等々があげられます。
酸素欠乏・硫化水素危険作業特別教育の内容とは
では、『酸素欠乏・硫化水素危険作業特別教育』では、どんな内容を学ぶのでしょうか。基本的に酸素欠乏や硫化水素の危険性を中心に学び、防止対策や防護具の使い方などをメインに学習するようです🤓
内容
学科
- 酸素欠乏等の発生の原因 1時間
- 酸素欠乏症等の症状 1時間
- 空気呼吸器等の使用の方法 1時間
- 事故の場合の退避及び緊急そ生の方法 1時間
- その他酸素欠乏症等の防止に関し必要な事項 1.5時間
以上、合計5.5時間の講習となっています。学科の講習のみで実技はありません。
各項目がおよそ1時間程度の内容となっており、1日で学習できるカリキュラムになっているんですね。
具体的には、作業で使用する呼吸用保護具である空気呼吸器、酸素呼吸器、送気マスクなどの装着方法や点検方法を学んだり、万が一事故が発生した場合に、応急手当や心肺蘇生、AEDの使用方法などを学びます🧐
受講条件
資格や実務経験は不要。講習を受ければ修了と認定されます。
講習を受けると修了書が発行され、特別教育に対応した業務に従事できるようになります!
今回は、11月に皆が受けに行った講習である『酸素欠乏・硫化水素危険作業特別教育』について、実はずっと内容が気になっていたので調べてみました🙌完全に、私のお勉強込みの紹介となってしまいましたが、建設業に携わっていると、酸欠という言葉は割とよく聞いていたのできちんと内容を把握することが出来て良かったなと思っております🤭
今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました😊