知らなきゃマズイ!熱中症の予防・対策・処置について
こんにちは🫡
5月になってから、猛暑日と言われる日が早くもちらほら出てきていますね・・・毎年そうだったかと思っていたら、5月中旬での猛暑日は30年ぶりだったとラジオで言っておりました💦
過ごしやすい期間が子供の時に比べるとだいぶ短くなってきたような気がしているのは私だけでしょうか。。。
ということで、本格的な猛暑が訪れる前に今回は熱中症について書いていこうかなと思います!少しボリュームが出てしまいそうなので、『基本的な熱中症の予防・対策・処置』についてと『自社での取り組み』の二段構成で書かせて頂きます(^^)/
ぜひ、最後まで読んで頂き、事前に対策して熱中症を予防していきましょう🙌
熱中症とは?
熱中症とはそもそもどんな状態のことを言うのでしょうか?
熱中症
熱中症とは、高温多湿な環境に、身体が適応できていないことで生じる様々な症状の総称です。
昔、私が子供のころなどは、『日射病』や『熱射病』と様々な呼び名だったものが、2000年から『熱中症』に統一されたようです。熱中症は、軽い方からⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度と3段階に分けて判断します。
熱中症の症状
熱中症の症状は、3段階に分けて判断しますが、具体的にはどんな症状がどう分類されるのか、具体的に見ていきたいと思います。
重症度Ⅰ度 現場での応急処置で対応できる軽症
- 症状1:めまいや顔のほてり
- 症状2:筋肉痛や筋肉のけいれん
めまいや立ちくらみ、顔がほてる、一時的に意識が遠のいたり、腹痛などの症状が出る場合もある。
『こむら返り』と呼ばれる、手足の筋肉がつるなどの症状。筋肉が痙攣したり硬くなったりする場合もある。
重症度Ⅱ度 病院への搬送を必要とする中等症
- 症状3:体のだるさや吐き気
体がぐったりし、力が入らない。吐き気やおう吐、頭痛などを伴う場合もある。
重症度Ⅲ度 入院して集中治療の必要性のある重症
- 症状4:汗のかきかたがおかしい
- 症状5:体温が高い、皮ふの異常
- 症状6:呼びかけに反応しない、まっすぐに歩けない
ふいてもふいても汗がでる、全く汗をかいていない等。
皮ふを触るととても熱い、皮ふが赤く乾いている等。
声をかけても反応しない、おかしな返答をする。体がガクガクとひきつけを起こす、まっすぐ歩けない。
その他の症状
- 水分補給ができない
自分で上手に水分補給ができない場合は大変危険な状態。むりやり水分を口から飲ませるのは✖
熱中症の予防・対策
今からできる対策、暑熱順化とは?
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暑熱順化
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暑熱順化による変化
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暑熱順化に有効な対策
暑熱順化とは、体が暑さに慣れること。
暑い日が続くと、体はだんだんと暑さに慣れていき、暑さに強くなります。逆に、暑さに慣れていないと熱中症になる危険性が高くなってしまいます。
暑くなる前に、暑熱順化をすすめて対策をしていくといいようです✨
確かに、気温差が激しい方が体への影響が大きいですよね。
人は運動や仕事などで体を動かすと、体内で熱が作られて体温が上昇します。体温が上がった時は、汗をかくこと(発汗)や、体の表面から熱を逃がすことなどで体温を調節しています。
この体温の調節がうまくできなくなると、体の中に熱がたまって体温が上昇し、熱中症が引き起こされます。
暑熱順化がすすむと、発汗量が増加し、体の表面から熱を逃がしやすくなっていきます!
時々、動いても全く汗をかかない女の子とかもいて羨ましいと思っていたのですが、真夏だと顔が真っ赤になっていたり危険な状況になりやすいのかもしれません💦
ちなみに、私はむしろ汗っかきなので、真夏はいつも滝のような汗をかいております😭
体を暑さに慣れさせることが重要なため、実際に気温が上がり、熱中症の危険が高まる前に、無理のない範囲で汗をかくことが大切なようです。
日常生活の中で、運動や入浴をすることで、汗をかき体を暑さに慣れさせましょう。
暑熱順化には個人差もありますが、数日から2週間程度かかります。
暑くなる前から余裕をもって暑熱順化のための動きや活動を始め、暑さに備えましょう!
まさに、今からできる対策ですね!お勧めの対策と目安時間、頻度も調べてみました。
- ウォーキング・ジョギング
- サイクリング
- 筋トレ・ストレッチ
- 入浴
目安:ウォーキング1回30分、ジョギング1回15分。頻度は週5回程度。
目安:1回30分。頻度は週3回程度。
目安:1回30分。頻度は週5回から毎日程度。
目安:高めのお湯の場合は時間は短め、低めのお湯の場合は少し長めの入浴。頻度は2日に1回程度。
シャワーのみで済ませず、湯船にお湯をはって入浴することがポイントです👌
初夏から始める対策
対策1:シーズンを通して暑さに負けない体づくりを続ける
日常的に適度な運動を行い、適切な食事、十分な睡眠をとりましょう。
- 『水分を』こまめにとろう
- 『塩分を』ほどよくとろう
- 『睡眠環境を』快適に保とう
- 『丈夫な体を』つくろう→バランスの良い食事など
対策2:日々の生活の中で、暑さに対する工夫をする
暑さは日々の生活の中の工夫や心がけでやわらげることができます。
- 『気温と湿度を』いつも気にしよう
- 『室内を』涼しくしよう
- 『衣服を』工夫しよう→麻や綿など通気性のよい生地や下着には吸水性や速乾性に優れた素材を選ぶ
- 『日ざしを』よけよう
- 『冷却グッズを』身につけよう→首元など太い血管が体の表面近くを通っているところを冷やすと効率よく体を冷やすことができる
対策3:特に注意が必要なシーンや場所では暑さから身を守る
炎天下のスポーツや、空調設備の整っていない環境での作業時などは、熱中症の危険からしっかりと身を守るアクションをとることが必要です。
- 『飲み物を』持ち歩こう
- 『休憩を』こまめにとろう
- 『熱中症指数を』気にしよう
最高気温だけでなく、その日の気温と湿度の変化を知る、室内の気温や湿度の状況を知る等、『今、自分のいる環境の状態を知る』ことも熱中症予防に効果ありです!
また、熱中症の発生には、体調が大きく影響します。体調に敏感になりましょう。
熱中症になりやすい時期
- 5月の暑い日
- 梅雨の晴れ間
- 梅雨明け
- お盆明け
5月でも最高気温が25℃以上の夏日や、30℃以上の猛暑日になることもあります。まさに、今年が猛暑日のある5月でしたね😫
体がまだ暑さに慣れていないので、気温の高い日に活動するのは、屋内外どちらも注意が必要なようです。自分の体調に注意し、水分補給とこまめに休憩をとりましょう。
梅雨の雨で気温が下がると、暑熱順化した体も元に戻ってしまいます。
梅雨の晴れ間で気温が上がる日は、温度も湿度も上がる可能性があるので、熱中症には特に注意が必要です。
晴れて気温が高くなる日が続くことが多くなり、梅雨の間に暑熱順化できていないことで、熱中症による救急搬送者数が急増します。
梅雨明け前から体を暑さに慣らしておきましょう。
休みの間に暑熱順化が戻ってしまう場合があります。
また、帰省や移動などで疲れている場合にも、熱中症には注意が必要です。
このように暑熱順化ができていない可能性の高いタイミングの2週間前を目安に、暑熱順化するために運動や入浴を行うようにしましょう。
応急処置のポイント
もし熱中症かな?と思うようなサインがあった時は、すぐに応急処置を行い、医療機関へ連れていきましょう。
熱中症の具体的な初期症状
- めまい
- 立ちくらみ
- 熱けいれん
- 一時的な失神
- 全身の倦怠感(だるさ)
- 吐き気
- 嘔吐
- 頭痛
失神は、熱失神とも呼ばれ、炎天下や暑い室内での長時間労働やスポーツなどにより体内に熱がこもり、脳への血流が減ることと、脳そのものの温度が上昇することで引き起こされます。
また、熱けいれんは、全身に出るというよりは部分的に生じることが多いようです。
応急処置で大切な3つのポイント
ポイント1:涼しい場所へ移動
クーラーが効いた室内や車内がベスト。それが無理な場合は風の通りの良い日かげに移動し安静にする。
この時、自分の足で歩ける状態でもめまいや立ちくらみ、失神によるふらつき・転倒し頭を打つなどの2次被害を防ぐため両側から2人で支える。
ポイント2:衣服を脱がし、体を冷やして体温を下げる
衣服を緩めて、体の熱を放出する。保冷剤や冷えたペットボトルなどで両側の首筋やわき、足の付け根などを冷やす。何もない場合は、皮ふに水をかけて、扇ぐことでも体を冷やすことができます。
体表近くを走る静脈(太い血管)を冷やすのが効果的。
ポイント3:塩分や水分を補給する
できれば水分と塩分を同時に補給できるスポーツドリンクを飲ませる。
おう吐の症状が出ていたり意識がない場合は、誤って水分が気道に入る可能性があるので、むりやり水分を飲ませるのは✖
医療機関への搬送目安
『未開封のペットボトルを渡し、自力でキャップを空け、しっかり飲むことができるか』
これにより、手に力がはいるか、口にペットボトルの先を持ってこられるか、むせずに飲めるかを確認することができるそうです✨
上手くできない場合は、医療機関への搬送が必要かもしれません。
一緒にいる人がもし熱中症になってしまったら、どう対応すればいいのかって知っていましたか?
熱中症は誰でもいつなるか分からないものなので、応急処置は誰が知っていても無駄にはならないですよね!
熱中症対策に塩分補給が必要と言われる理由は?
熱中症が疑われるときの対処法として、こまめに水分補給をすることを考えますよね。
水分補給は大切なのですが、水分だけを補給していると逆に症状を悪化させることもあるそうなので、これは注意が必要ですね💦
水分補給が熱中症の悪化に繋がるかも?!
水分補給は注意してしていたはずなのに熱中症になったり、水分補給が逆に症状を悪化させたりすることがあります。
長時間の労働やスポーツなどで大量に汗をかくと、体内の水分と共に塩分やミネラルも奪われてしまいます。
そこに水分補給だけを行うと、血液中の塩分・ミネラル濃度が低くなり、様々な熱中症の症状が出てきます。つまり、水分だけを補給することがかえって、熱中症の発症へと繋がったり、悪化させたりすることもあるのです。
熱中症時の水分と塩分の補給の仕方
熱中症が疑われるときは、ただ水分を補給するのではなく、塩分も一緒に補給することが重要です!
さらに、長時間のスポーツなどで失われた糖分を補い、エネルギーを補給するために砂糖などを加えると、水分や塩分の吸収が良くなる上に疲労回復にも繋がるのでより効果的です。
確かに、夏におばあちゃんちに行くと甘い麦茶が出てきたりしませんでしたか?
これって、ちゃんと意味があったんですね😲
手早く塩分・糖分を一緒に補給できるスポーツドリンクによる水分補給もおすすめなのだそうです。
ただ、カフェインの入った飲み物は利尿作用が強くなるので避けた方がいいです。
水分・塩分補給におすすめなのは?
- スポーツドリンク
- 浅漬けの素
- 塩分入りタブレット
- ゼリー飲料
- 塩昆布
- 炭酸飲料
- 梅干し
これからが暑さの本番です。設備業は熱中症の危険が高い職業なのでしっかりと知識を持っていることは大切ですよね!
次のブログでは、インサレイションテクノロジーの熱中症への取り組みを紹介しているので、ぜひ読んでみてください✨
熱中症対策への取り組み【暑さ指数(WBGT)って何?】
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊